設備は建築の一部であり、ほとんどが目に見えない存在です。
ここ最近、二酸化炭素排出の問題や原発問題に端を発し
いかにローエネルギーで賄うかの提案が求められています。
しかし現実を見た場合、CO2削減よりも
実際に支払うエネルギーの代金を減少させないと、施主は喜んでくれません。
つまり結果が全てなのです。
もうひとつは意匠設計との融合という大きな課題を背負っています。
設備はやはり見えないほうが良いという意匠の要求を満足させながらも
メンテナンス性も同時に解決するということは大きな仕事のひとつです。
建築の意匠設計では竣工した直後に評価を頂く事が多いのですが
設備設計は2~3年は使ってみないと、良いか悪いか、またまた他の建物との比較も簡単ではありません。
なので竣工して1年ほど経ってから、ご挨拶に伺い、その効果を評価していただき、
やがて数十年後に訪れるリニューアルのお仕事をさせていただくというような流れができればと思っております。
これからも一人の施主、一人の建築家から満足を得られるよう日々技術を磨きあげていきます。